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猫十字社『華本さんちのご兄弟』
2005/12/26 [Mon] » E d i t作品メモ
剄(リ→カ)文社(多分ケイブンシャ)【パーキーコミック】(1986、1987年掲載)
白泉社 昭和62年(1987年12月)発行
『小さなお茶会』の作者が描いた初のシリアス・ストーリをおなじみの白泉社でまとめた単行本です。『華本さんちのご兄弟』
華本家は男ばかり4人もいる母子家庭。
勤労婦人の母を筆頭に、社会人の長男鹿之介、以下ごくつぶしの大学生・次男蝶太郎、三男梅士、四男桜彦、プラス華本家の愛猫ミチゾー♂を題材にバイクと恋愛と猫を織り交ぜて描いた人間+猫模様です。
前回ご紹介した『小さなお茶会』は毎回6Pで構成されていましたが、この作品群は
末っ子桜彦編の『金の鯛やき 銀の蛸やき』が51P、
次男蝶太郎編『な、泣きそベイビー』が58P、
愛猫ミチゾー編『ミチゾー、その愛』が60P!(やはり猫ものが一番長い?)。
これに8Pのあとがきが加わります。
華本さん家のご兄弟とはいえ、エピソードの中心になるのは四男と次男で、長男と三男は「むさくるしい男兄弟4人家庭」の背景を埋めるべく描かれている程度です。
どうしても『小さなお茶会』との比較になりますが、前回のがメルヘンたっぷりの和み系であるならば、この『華本さんちの~』はその反動で日本の松本(作者の居住地)を中心に、バイクやツーリングを絡めた極めて現実の恋愛事情を当然人間で描いたものです。
『小さなお茶会』から入ると現実的な「人間」や背景の描写に「え!?」とギャップに陥るかもしれません。
ふかふかの毛並みや、メルヘンなお話、ほのぼのしたやりとりに馴染んだ後で本作にとりかかると、ツーリング先で拾った手帳をのぞき読んで
「バイクと俳句?…シャレだな、ばはははっは」
とばか笑いしつつ、‘ちょいといい男だったから本物がどんなもんか見てやろう’とか‘S大医学部生の名に微動だにしなかった-とも言えない’と下心を抱きつつきっちりメイクして手帳を返しに行く女子大生みさきちゃんや、寝起きに女が訪ねてきたと知らされて慌てて身繕いして出てくる桜彦くんに「なんてリアルな…」と涙目になってしまったのを思い出します。
剄(リ→カ)文社(多分ケイブンシャ)【パーキーコミック】(1986、1987年掲載)
白泉社 昭和62年(1987年12月)発行
『小さなお茶会』の作者が描いた初のシリアス・ストーリをおなじみの白泉社でまとめた単行本です。『華本さんちのご兄弟』
華本家は男ばかり4人もいる母子家庭。
勤労婦人の母を筆頭に、社会人の長男鹿之介、以下ごくつぶしの大学生・次男蝶太郎、三男梅士、四男桜彦、プラス華本家の愛猫ミチゾー♂を題材にバイクと恋愛と猫を織り交ぜて描いた人間+猫模様です。
前回ご紹介した『小さなお茶会』は毎回6Pで構成されていましたが、この作品群は
末っ子桜彦編の『金の鯛やき 銀の蛸やき』が51P、
次男蝶太郎編『な、泣きそベイビー』が58P、
愛猫ミチゾー編『ミチゾー、その愛』が60P!(やはり猫ものが一番長い?)。
これに8Pのあとがきが加わります。
華本さん家のご兄弟とはいえ、エピソードの中心になるのは四男と次男で、長男と三男は「むさくるしい男兄弟4人家庭」の背景を埋めるべく描かれている程度です。
どうしても『小さなお茶会』との比較になりますが、前回のがメルヘンたっぷりの和み系であるならば、この『華本さんちの~』はその反動で日本の松本(作者の居住地)を中心に、バイクやツーリングを絡めた極めて現実の恋愛事情を当然人間で描いたものです。
『小さなお茶会』から入ると現実的な「人間」や背景の描写に「え!?」とギャップに陥るかもしれません。
ふかふかの毛並みや、メルヘンなお話、ほのぼのしたやりとりに馴染んだ後で本作にとりかかると、ツーリング先で拾った手帳をのぞき読んで
「バイクと俳句?…シャレだな、ばはははっは」
とばか笑いしつつ、‘ちょいといい男だったから本物がどんなもんか見てやろう’とか‘S大医学部生の名に微動だにしなかった-とも言えない’と下心を抱きつつきっちりメイクして手帳を返しに行く女子大生みさきちゃんや、寝起きに女が訪ねてきたと知らされて慌てて身繕いして出てくる桜彦くんに「なんてリアルな…」と涙目になってしまったのを思い出します。
『小さなお茶会』②
2005/12/22 [Thu] » E d i tもうすぐクリスマスですね。
さて、今回ももっぷとぷりん奥さんのお話です。その前にちょっと。
『小さなお茶会』(猫十字社)はショートショートで1回につき大体4Pで構成されています。
それも最初の頃は2Pや1Pの回もあるので第1巻が出るのに53のエピソードが必要になりました。
1冊の単行本になるのに月掲載ほか季刊掲載含めあしかけ3年掛かったわけです。
そのページ数も、第3巻から1回に6Pになり、1冊に28エピソード。
第5巻にはひとつのエピソードに4~7ヶ月かけていたり、18Pのまとまった短編も番外編として盛り込まれ、23エピソードで2年弱。
第7巻までに10年分の季節が巡っているわけです。
なのでマンガのなかでも四季折々の出来事が、かわいらしくシンプルな線でこつこつと綴られていきます。
昔、ショートショートの小説家・星新一氏が原稿料が原稿用紙1枚につき○円と換算されることについて
「ショートショートには、1作何百枚の小説にはできない表現があり、技巧も必要なのに…」
とどこかでぼやいていました。
マンガではどうなんでしょうね。
月間誌で毎回36P書くのも大変でしょうが、『小さなお茶会』だと6ヶ月分の掲載がひと月でこなせるわけです。
どちらが大変かと言っても、作品を完成させると言う点では同じかもしれません。
絵を描くと言うのはあれで結構体力のいる行為なので、例えるなら長距離ランナーと短距離ランナーの違いなのでしょうか。
ですが、丹念に読んでみると、ページが少なくても小さなコマで工夫しているのがよく分かります。
小さな小さなコマを重ねてみたり、タイトルページの配分や断ち切りの使い方、時には贅沢に見開きの半分を1コマにしてみたり。
長編連載のマンガでは当たり前に出てくるこのようなコマ割りも、持ちページ6枚の中で使用されると「おお!」と軽く感動します。
ギャグ系はあるのでしょうが、このようなキュートなショート系のマンガは他にもあるんでしょうか。ご存知でしたら教えてくださいね。
さて、今回ももっぷとぷりん奥さんのお話です。その前にちょっと。
『小さなお茶会』(猫十字社)はショートショートで1回につき大体4Pで構成されています。
それも最初の頃は2Pや1Pの回もあるので第1巻が出るのに53のエピソードが必要になりました。
1冊の単行本になるのに月掲載ほか季刊掲載含めあしかけ3年掛かったわけです。
そのページ数も、第3巻から1回に6Pになり、1冊に28エピソード。
第5巻にはひとつのエピソードに4~7ヶ月かけていたり、18Pのまとまった短編も番外編として盛り込まれ、23エピソードで2年弱。
第7巻までに10年分の季節が巡っているわけです。
なのでマンガのなかでも四季折々の出来事が、かわいらしくシンプルな線でこつこつと綴られていきます。
昔、ショートショートの小説家・星新一氏が原稿料が原稿用紙1枚につき○円と換算されることについて
「ショートショートには、1作何百枚の小説にはできない表現があり、技巧も必要なのに…」
とどこかでぼやいていました。
マンガではどうなんでしょうね。
月間誌で毎回36P書くのも大変でしょうが、『小さなお茶会』だと6ヶ月分の掲載がひと月でこなせるわけです。
どちらが大変かと言っても、作品を完成させると言う点では同じかもしれません。
絵を描くと言うのはあれで結構体力のいる行為なので、例えるなら長距離ランナーと短距離ランナーの違いなのでしょうか。
ですが、丹念に読んでみると、ページが少なくても小さなコマで工夫しているのがよく分かります。
小さな小さなコマを重ねてみたり、タイトルページの配分や断ち切りの使い方、時には贅沢に見開きの半分を1コマにしてみたり。
長編連載のマンガでは当たり前に出てくるこのようなコマ割りも、持ちページ6枚の中で使用されると「おお!」と軽く感動します。
ギャグ系はあるのでしょうが、このようなキュートなショート系のマンガは他にもあるんでしょうか。ご存知でしたら教えてくださいね。
猫十字社 『小さなお茶会』 ①
2005/12/18 [Sun] » E d i t<作品メモ>
昭和53年(1978)~昭和62年(1987)
白泉社 【花とゆめ】に掲載
単行本全7巻 (第1巻1981年~7巻1988年発行)
♪
Sunday
Sunny day,(陽気な日曜日)
Monday
A little moody,(月曜日ちょっぴり憂鬱)
Tuesday
Tuny day,(火曜日は調子いいな)
Wednesday
Washing day,(水曜日はお洗濯です)
Thursday
Sunshiny,(ひなたの木曜日)
Friday
Feathery,(羽みたい金曜日)
And
Tea party
on Saturday!(そして土曜日はお茶会です!)
♪

これは第1巻でもっぷがぷりん奥さんをお洒落してお茶に誘うときに歌っていた歌です。
実際ある歌なのか?と思ったんですが、ページの欄外に著作権云々の正し書きがないので作者のオリジナルでしょうか。
第1巻の始めの方はなんとなく二猫(ふたりと読みます)のバランスがぎこちないのですが、連載が進んでだんだんしっくりした絵になっていきます。
始めのころのドラえもんとのび太みたいな感じです。
昭和53年(1978)~昭和62年(1987)
白泉社 【花とゆめ】に掲載
単行本全7巻 (第1巻1981年~7巻1988年発行)
♪
Sunday
Sunny day,(陽気な日曜日)
Monday
A little moody,(月曜日ちょっぴり憂鬱)
Tuesday
Tuny day,(火曜日は調子いいな)
Wednesday
Washing day,(水曜日はお洗濯です)
Thursday
Sunshiny,(ひなたの木曜日)
Friday
Feathery,(羽みたい金曜日)
And
Tea party
on Saturday!(そして土曜日はお茶会です!)
♪

これは第1巻でもっぷがぷりん奥さんをお洒落してお茶に誘うときに歌っていた歌です。
実際ある歌なのか?と思ったんですが、ページの欄外に著作権云々の正し書きがないので作者のオリジナルでしょうか。
第1巻の始めの方はなんとなく二猫(ふたりと読みます)のバランスがぎこちないのですが、連載が進んでだんだんしっくりした絵になっていきます。
始めのころのドラえもんとのび太みたいな感じです。
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