小さなお茶会 ~じるこん堂へようこそ~

匂いの迷路をひげの指すとおり進めば 少々思わぬことに出くわしても辿りつける…らしい。

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夏休みだヨ!映画だヨ! ④ 

★『ゲド戦記』 byスタジオジブリ
監督 : 宮崎吾朗 (宮崎駿の息子さん)
ゲド戦記




いろんな意味で話題のジブリアニメゲド戦記』を観ました。

★【読書ノート・アーシュラ・K=ル・グウィン 「ゲド戦記」】←「山椒のこつぶっこ」管理人MORIさんのサイトより

しかし、まずは原作を読まないで素直にアニメから入った方がよいかもしれないです。(*アニメでは、冒頭いきなり原作にはない事件が起こります)





宮崎駿の初期のマンガ『シュナの旅』をモチーフに、アーシュラ・K=ル・グウィン原作のファンタジー物語『ゲド戦記』をアニメ化したもの、というので、すっかり宮崎駿が監督だと思っていた。
だって、確か宮崎駿監督がそもそもこの「ゲド戦記」の大ファンですし。
シュナの旅 シュナの旅
宮崎 駿 (1983/06)
徳間書店
*詳細を見る








「あれ!?宮崎吾朗って誰!?苗字が同じだけど、まさか息子じゃないよねぇ」
と思っていたら、ほんとに息子だった…。





なんで息子!?と思った人は多いと思う。
そのあたりの事情はプロデューサーの鈴木敏夫氏へのインタビュー↓を読め。
☆【世界一早い「ゲド戦記」インタビュー:鈴木敏夫プロデューサーに聞く】←YOMIURI ONLINE(100人のジブリより)

前提として、ジブリの今後という問題があります。
高畑勲は70歳。宮崎駿もまもなく65歳。2人合わせて135歳。
これに僕の歳を足せば200歳に近づいている(笑)。
このままいけばジブリは終わりますよ。

(中略)

宮さん(宮崎駿)は作る方は天才でも、教えるのは決してうまくない。
彼を助手席に乗せて運転すればすぐに分かります。
横からいちいち口を出すから、大抵の人はノイローゼになってしまう。
魔女の宅急便」(1998年)も

魔女の宅急便 魔女の宅急便
角野栄子、 他 (2001/06/08)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

*詳細を見る

ハウル」(「ハウルの動く城」 2004年)も
ハウルの動く城 特別収録版 ハウルの動く城 特別収録版
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ、 他 (2005/11/16)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

*詳細を見る

最初は別の人が監督をやる予定だったのが、結局宮さんになってしまったように、映画作りでもそういう光景を何度か見てきた。
もちろん宮さんに悪気はないんですよ。
でも、実際に十二指腸潰瘍になって来なくなってしまう人もいる(笑)




…なんか分かる気はする(^ ^;)。
もののけ姫』の背景でも、宮崎駿監督が来ると絵を隠してしまうスタッフがいたよなぁ…。(監督に見られて気に入らないとけっちょんけっちょんに言われるからとか、何も言わないなら言わないで「…ふーん、キミにはこんな風景に見えるんだ。へーえ」とぼそりと呟いて去るとか…)

しかし、あの頑固さがまた彼の作るアニメの世界観に観客を引き寄せているのも確かです。

ただ、スタジオジブリの後継者を育てるという問題も実際にある。
宮崎駿のあの強権を撥ね退けてジブリで確固たる仕事をする人間を育てなければならないというのは、外野(観客)からは伺い知れない難問に違いない。

「親の七光りで才能のない奴がしゃしゃり出てきた」
「監督の息子だからって、いきなりジブリの看板背負って監督できるもんなの?」
「実績もないくせに‘第1回監督作品’なんて、この後まだ作るのか?」

などと、映画を観る前からこう言った異物反応のような意見もけっこう見られました。



この物語(アニメの『ゲド戦記』)は、冒頭のアレン王子の起こした事件も含め、ある意味「偉大な父」といつまでもその偉業を比較して見られる「その息子」のお話なのかもしれません。

試写会では「なんじゃこりゃ~?」と思った方々がけっこう散々な感想をあちこちのブログで立ち上げていて、TVではおすぎさん(映画評論家の方、あれ、ピーコさんだっけ?)が「あんなつっまらない映画観るだけ損よっ!!」と酷評していたり、本上映前にこんなに下馬評が低いジブリアニメも珍しい…とある意味わくわくして臨みました。(笑)







CG全盛の昨今ですが、アニメの2Dな画面が目に優しいと思うのは私だけでしょうか。

ああ、アニメはいい。(しゅわわわわ…)


私はほとんど原作の知識なくアニメから観たので、特に違和感は感じません。
いろいろな意見もあるでしょうが、要は映画そものもが面白ければよいのです。


よいので…と思いつつ。



しかし、むしろ宮崎駿のアニメと比べてしまうことの方が大きな足かせになってしまったのかもしれないです。

それこそ、キャラデザインや背景、脚本のテンポ、このアニメ全体で醸し出す世界観‥等など。


クレジットにも‘原案:『シュナの旅』’とあるように、ビジュアルの部分を「宮崎駿」から引き出しているのでキャラの輪郭が似ているのは当たり前でしょうが、その背景になる風景も

『ゲド戦記』の企画に反対していた宮崎駿監督(ホントは自分が監督したかったのだと思われ)が、スタッフとの雑談で

「『ゲド戦記』にはクロード・ロランの世界観が似合う」

と、つい口を滑らせてしまい (*←笑)
(中略)
それを聞き逃さなかったスタッフは、すぐさまフランス古典主義絵画の巨匠クロード・ロラン(1600-1682)の画集を手に入れ、さらにはブリューゲルドイツロマン派といった、終末観漂う中近世の西欧絵画を手がかりに、写実性に囚われないドラマチックで豊かな背景美術を作りだすことに成功したのです。



と、もろ「宮崎駿」テイストを取り入れています。


クロード・ロランの絵画
絵画その2(自画像がヘン~~~!www)

ロマン派に大きな影響を与えた17世紀のフランスの古典派風景画家。
本名はクロード・ジュレ(Claude Gellee)。
初めケーキ屋さんになろうとしてイタリーで修業。
のちに絵画の道にすすむ。
活動の殆どをローマで過ごし「理想風景」の祖型を築いた。
生涯を独身で過ごしたが、どういう訳か自分の娘が一人いた。





確かに、背景の風景はどこか絵画的(もともと絵なので絵画なのですが…)と言うかちょっともそっとした印象があります。
(どこかでもっと映像的な感動を期待している自分がいる)

そのせいなのか、どこか、どこかで、「んん~、なにか物足りないなぁ」と思うのはすでに呪縛に等しい色メガネが入っているのかもしれず。

『シュナの旅』をモチーフに、宮崎駿が好きだった(もちろん吾朗監督も幼いころから親しんでいるが)『ゲド戦記』を作るのですから当然なのですが、あえて新しい監督で作るのならば、いっそ新しい「絵」で挑んでみればよかったのじゃ?とも思います。

確かに宮崎アニメには見られないキャラクター描写などあります。
無気力王子が突然凶暴になったり大粒の涙を零したり、人嫌いな少女が抱きしめられて頬を染めたり…。

でも、あまりに「宮崎駿」テイストが強く、ついつい比較せざるをえません。

「ウサギ(クモ様の手下)は『風の谷のナウシカ』のクロトワに似ているけど、あれじゃただの下卑た下っ端にすぎないよねぇ」
風の谷のナウシカ 風の谷のナウシカ
久石譲、高畑勲 他 (2003/11/19)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

*詳細を見る


クロトワクシャナに媚びる小役人だけど、どこか魅力あるんだけどなぁ」

「しかしさ、大賢人のゲドがなんであんなヘタレな王子にああも肩入れするのかねぇ」

「テナーってゲドの昔馴染みで同じ魔法使いなんだよね?
その割にはクモ様に捕まってから、なんかあまりこう、いいところがないってゆーかー、もっとどこかで暴れてほしいって思っちゃうのは宮崎アニメに出てくる‘強い女性’を期待しちゃうからかなぁ」

「‘真の名’って無闇に人に知られちゃいけないんじゃないの?
ゲド=ハイタカ(真の名)、って呼びあってるけど大丈夫なのかね?」

「つか、アレン王子、あんな事しておいてそんな爽やかに「罪を償う」って償いきれるものなのか!?」

「で、なんでテルーが最後に○○になっちゃうの?」

「それは多分、冒頭のあのシーンが複線伏線なんだよ」

「あのラストはまるで『もののけ姫』だもんねぇ」

「でも、『もののけ姫』のラストよりすっきりしたよ」
もののけ姫 もののけ姫
宮崎駿、 他 (2001/11/21)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

*詳細を見る


「え?クモ様って男だったの?」



などなど。






いろいろ疑問もあるのですが、その辺りの疑問は「ゲド戦記」実写版映画*『ゲド-戦いのはじまり-』(2005年)を観てみるとある程度スッキリします。(いきなり前後編)
*英題:Eaethsea
世界で唯一の実写版らしい。
 監督:ロバート・リーバーマン Robert Lieberman)
ゲド~戦いのはじまり~ ゲド~戦いのはじまり~
ショーン・アシュモア (2006/08/04)
日活

*詳細を見る


★【 『ゲド-戦いのはじまり-』期間限定無料配信】←*BIGLOBEストリーム 8月31日まで

=登場人物=
☆若き日のゲド …ショーン・アシュモア
ゴント島出身の鍛冶屋の息子。(アニメでは元ヤギ使いと言われてたが)
「ハイタカ」(スペロゥホーク)はオジオンから授けられた‘真の名’。
魔法の使い手としては超一流の素質を持つが血気盛んで短絡、思慮の足りない田舎者で失敗も多い。この映画でゲドの顔の傷の由来が分かる。
(この、ハンサムとはいい難い田舎くさいお顔、誰かに似ているんだが思いだせん)
  

☆若き日のテナー …クリステリン・クルック
神殿の中でも特に優秀で美しい巫女の一人。ゲドとは出会う前からお互いの夢を見て顔を知っている。
(仲間由紀恵がやっても違和感なし) 


☆オジオン …ダニー・グローヴァー
ゲドの2人目の魔法使いの師匠。つか、大賢人になったときのゲドのよう。


☆神殿の大神官サー …イザベラ・ロッセリーニ
神殿の墓所に閉じ込めた邪悪な精霊‘名のない者’を祈りの力で封印している巫女たちのトップ。
(イタリア人で14年間化粧品会社のミューズとしてトップ・モデルを維持した後、現在もTVや映画で活躍中なだけあってお美しい!)


☆顔に赤い痣を持つ底意地の悪いドラゴン。
出会うと3つの質問に答えてくれる。
(慎重に質問しよう!)


☆カラスノエンドウ(?)
ゲドのローク魔法学院での親友。アースシーの島々の中でも楽園と呼ばれるヴェミッシュ島出身。食い意地が張っているがヤツが一番人間ができていると思ふ。真の名は「エスタリオル」。


☆ゲベス
ゲドを一生付けねらう‘影’。邪悪なる精霊。ゲベスの‘真の名’は大賢人でも知らない。




この実写版『ゲド 戦いのはじまり』では物語の第1、2巻がベースで、アニメ『ゲド戦記』ではその第3巻あたりがベースになっています。

ので、実写版を観ると大賢人となったゲドが何故ああもアラン王子に対し寛容なのか腑に落ちるでしょう。








うっ、ここまでだとアニメの感想が今イチになってしまう。

あ、でもですね、手島葵(*シマは山冠に島)の挿入歌「テルーの唄」はいい歌だと思います。
テルーの唄 (ゲド戦記 劇中挿入歌) テルーの唄 (ゲド戦記 劇中挿入歌)
手嶌葵 (2006/06/07)
ヤマハミュージックコミュニケーションズ

*詳細を見る

とってもいい歌謡曲と同じ懐かしさと郷愁を感じます。
「赤とんぼ」とか「ふるさと」みたいに長く唄っていってほしい。

それに、クモ様役の田中裕子の雰囲気がすっごくあってよかったな。

そうそう、ヘタレだけど岡田准一のアレン王子もよかったね。

うんうん、菅原分太文太って声優みたいにいい声してるよね。





えーと、えーと、声優ばっかり褒めてないか?





「そ、そうだ、くろん君、どこが良かった?」





「うーんとね、クレジットの最後でねー、主題歌の「時の歌」の作詞作曲で新居昭乃って字幕が出たトコ♪」



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