小さなお茶会 ~じるこん堂へようこそ~

匂いの迷路をひげの指すとおり進めば 少々思わぬことに出くわしても辿りつける…らしい。

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岩明均 『寄生獣』 ② 

岩明均の『寄生獣』は2003年(平成15年)に完全版という形で装丁も新たに再出版されてます。

再出版の完全版↓は全8巻。
寄生獣―完全版 (1) 寄生獣―完全版 (1)
岩明 均 (2003/01)
講談社

*詳細を見る


実はこの『寄生獣』は1998年(平成10年)に一度【Tokyopop】で英語版が出版されていて、近年改めて別の出版社【DelRey】が出版しています。そちらは全12巻。

新しいマンガが次々と出版されるようになると、小売店側は連載が終了している作品の在庫を抱えるのが難しくなってくる。
その結果古くても良い作品を売る機会がなくなり、若い読者がこれらの作品に触れる機会が減ってしまう。

そこで、古典的作品を新しい読者に販売しようとする試みが行われるようになった。
例えば今はないEclipseから出版されていた『Appleseed』をDarkHorseが出し、Tokyopopの『寄生獣』をDelReyが新しく出版したこともその一部だ。

★【北米市場2006年マンガ総括英語で!アニメ・マンガ】より



そ、そうか、日本もアメリカも古いマンガの置き場には困るものなんだなぁ。
17年前の作品はすでに「古典的作品」という位置付けになるのか。こ、古典…。
…でも小説なんかは17年ごときでは「古典的小説」とは扱われないような気がするんだよなぁ。

それだけマンガは新陳代謝が早いというか、旬が短いが大量に出荷され場所を取るってことなのだろう。
その中でも、「連載(旬)は終わったけどよい作品はやはり時間を経ても尚おもしろくすばらしい作品はあるよっ」と、新書扱いにすることで改めて書店に並べるための再出版作戦でもあったのね。納得。



私が持っているのはこっち↓。

寄生獣 (1) 寄生獣 (1)
岩明 均 (1990/07)
講談社

*詳細を見る


<作品メモ>
第1巻
OPEN増刊号F、G、H号
【アフタヌーン】 1990年(平成2年)1月号~4月号掲載
1990年(平成2年)7月 初版出版
1994年(平成6年)11月 第24刷版 
定価: 500円(本体485円)

第1話 侵入   3~
第2話 野獣   43~
第3話 接触   79~
第4話 殺気   117~
第5話 勉強好き   143~
第6話 田宮良子   167~
第7話 襲撃   191~220


<登場人物> ★は寄生生物化済。

シンイチ(泉新一): 主人公。ごく普通の高校2年生(16)

ミギー: シンイチの右手に寄生した謎の宇宙生物。★好奇心旺盛で理性的。

新一の父(一之): もと雑誌記者、現在はフリーライター。(44)

新一の母(信子): お嬢様育ちのまま母親になったような女性、主婦。(40)

村野里美: シンイチの気になっている同じ高校女の子。

ミギーの「仲間」: 犬だったり人間だったり★

田宮良子: 高校教師、妊娠中(相手はA★)。パラサイトの中では知能が優れ思慮深いが、基本は冷酷で凶暴。★

Aさん: 田宮良子がシンイチに引き合わすが凶暴で単純な思考から学校を襲撃する。★

「痛がり屋」: パラサイトから見た地球の生き物の性質。

*寄生生物(パラサイト)の特長*
「同類」の存在をお互いに感じとる能力がある。
(半径約300m以内にいる仲間の脳波のようなものを感じとることができる)




「少しは手加減しろよ、バカヤロー!」

「バカヤロー? 
“バカヤロー”という言葉は自分よりバカな相手に使うべきだ」


「なんだと!」







「自分が生きるために他の命を犠牲にする。
 動物はそうやって生きているのだ。
 
 はやく集団の中へまぎれ込め、シンイチ!」


「…おまえ…日本語うまいね…。

 なぜだ…?
 それだけ人間の言葉がわかるのに…」






寄生獣 (2) 寄生獣 (2)
岩明 均 (1991/01)
講談社

*詳細を見る


第2巻
【アフタヌーン】 1990年(平成2年)5月号~11月号掲載
1991年(平成3年)1月 初版出版
1994年(平成6年)8月 第21刷版 
定価: 500円(本体485円)


第8話 種(しゅ)   3~
第9話 母親   27~
第10話 こだわり   55~
第11話 別れ   91~
第12話 胸の穴   119~
第13話 出ない涙   155~
第14話 仲間   184~220~


<新たな登場人物>

田宮良子の母: 娘の変化にすぐ気がつくが…。

長井: 西高のヤンキーメンバー、シンイチのクラスメイト。

上条: シンイチを一目置いているらしいクラスメイト(同上)

加奈: 北高の不良娘。シンイチの他人と違う性質に反応できる能力を持つが…。

光夫: 加奈にぞっこん。ガタイだけは大きい北高のヤンキー。

女パラサイトB: アクシデントで男の体に移動するが拒絶反応にあい…。★

早瀬真樹子: 民宿なみきの娘。船の中でシンイチと知り合う。





「シンイチは考える事が物騒になったな」

「おまえに言われたくないよ」





「ハエは…教わりもしないのに飛び方を知っている。
 クモは教わりもしないのに巣の張り方知っている。

 …なぜだ?

 わたしが思うに…
 ハエもクモもただ“命令”に従っているだけなのだ。
 地球上の生物はすべてが何かしらの“命令”を
 受けているのだと思う…」


「いったい何を言ってるんだ…。わかる?」

「…」

「…
 人間には“命令”がきてないのか?」


「だから何なんだよ、それ…神様の話か?」

「わたしが人間の脳を奪ったとき、一つの“命令”がきたぞ…。






 “この「種」を食い殺せ”だ! 」







「あ…あんた…、あんたいったい誰?」

「!」

「こんな…こんなことって…まさか。

 良子…良子はどこ!?
 どこよ!!
 良子をどこへやったの!?


(なぜ見破られたのだ…それもかなりの短時間に…。
 顔も声も田宮良子とほとんど変わらんはずだが…。

 わからん…。
 この中年女に特別な能力があったとも思えん)







「かあさん…
 かあさん、覚えてるよね…その手の火傷…
 おれ…いつも見るたびに気になって…

 かあさんに、あやまらなきゃって…か…」


「シンイチ!!」









「おれはもう…ミギーを敵だなんて思ってないよ…。
 命の恩人だもんな」


「…

 その言い方は正確じゃないな。
 わたしのための命でもある」








寄生獣 (3) 寄生獣 (3)
岩明 均 (1991/07)
講談社

*詳細を見る


第3巻
【アフタヌーン】 1990年(平成2年)12月号~1991年(平成3年)5月号掲載
1991年(平成3年)7月 初版発行
1994年(平成6年)8月 第18刷版 
定価: 500円(本体485円)


第15話 消えた30%   3~
第16話 旅の終わり   39~
第17話 変貌   79~
第18話 人間   111~
第19話 島田秀雄   147~
第20話 兆し   183~214



<新たな登場人物>

宇多守: 結婚して1年で妻に逃げられ自殺しようとした男。

パラサイト(ジョー): 宇多に寄生し脳を奪い損ねた。顔の下半分に寄生している。★

島田秀雄: 西高3年2組の転校生、田宮良子の仲間。★




殺す!
 はやく!
 一秒でもはやく!

 殺す!



 かあさん!

 かあさん、いま!

 いま その化け物を

 切り離してやるからね!! 




「新一、うまく…話せたらいいんだが…
 その、なんと言ったらいいのか…。

 ただ…これだけは信じてほしい。

 かあさんは最後まで…
 いや、今でもおまえを愛している。
 そしておれも、おまえとかあさんを…」


「…うん」







「少し落ち着け。
 もっと平和主義になれ」


ああ!?

 …

 ミギーにそういうこと言われると
 なんだかすごく自己嫌悪になるよな…」










「新一。
 おまえ知らないうちに…
 いつの間にそんなに強くなった?」


「…」

「ひょっとしておまえ…鉄でできてるんじゃないのか… 」

「…え?」

「すまん」






「なんと弱々しい…不完全な生き物なのか」

「そこまで考え悩んでいるのはきみぐらいなもんだろうな」

「わたしの疑問はひとつ…

 わたしたち(寄生生物)の存在する意味よ。

 いったい何のために…」


「簡単なことじゃないのかね。

 地球にとって、人間が“毒”となった。
 だから“中和剤”が必要になった」


「フ…私は“毒”を体内で育てているというわけか…」







寄生獣 (4) 寄生獣 (4)
岩明 均 (1992/01)
講談社

*詳細を見る


第4巻
【アフタヌーン】 1991年(平成3年)6月号~1991年11月号掲載
1992年(平成4年)1月 初版発行
1994年(平成6年)11月 第17刷版 
定価: 500円(本体485円)


第21話 観察   3~
第22話 亀裂   39~
第23話 混乱と殺戮   75~
第24話 一撃   111~
第25話 波紋   149~
第26話 少女の夢   177~212



<新たな登場人物>

矢野: 北高ヤンキーのボス。

裕子: 西高美術部。絵を描くので観察力が長けている。

裕子の兄: 警察の犯罪者似顔絵描き。パラサイト事件担当。

滝沢: 公安のパラサイト事件担当官。

由井先生: 解剖医。パラサイトと普通の人間の見分け方を発見する。




「そうやって不自然に自分を変えることないじゃない」

「強くなるのがいけないかぁ?」

「野蛮になるくらいなら弱い方がいい」

(おれが野蛮?
 弱い方がいい?
 …そんなばかな)





「あれ?ミギーおれのことなぐさめてくれたわけ?」

「…そういうことになるかな?
 
 ともかく食欲を出してもらわないとわたしも困る」


「はーーーーそいつァ、ありがたいやぁ…」






「ミギー、島田に“罪”はあると思うか?」

罪…?
 それは人間たちが人間の物差しで勝手に決めればいいことだ」







殺すのか?

 シンイチ、わたしには人間的な感情がない。
 だから“仲間”を殺す時も気分的にどうということはない。

 だが、わたしとシンイチが逆の立場だったらどうする?」







 ………。



(こう言うと悩む…これが人間という生き物なのだ








寄生獣 (5) 寄生獣 (5)
岩明 均 (1992/08)
講談社

*詳細を見る


第5巻
【アフタヌーン】 1991年(平成3年)12月号~1992年(平成4年)1~4月号、6月号掲載
1992年(平成4年)8月 初版発行
1994年(平成6年)11月 第15刷版 
定価: 500円(本体485円)


第27話 演習   3~
第28話 平和な日   37~
第29話 加奈   69~
第30話 超能力   101~
第31話 赤い涙   135~
第32話 田村玲子   175~208~
ゲストコミック「寄生OL」(須賀原洋行) 211~214



<新たな登場人物>

パラサイト1: ヤクザの組で戦闘訓練。「後藤さん」★

パラサイト2: 車の運転手「草野さん」★

広川剛志: 人口50万人東福山市の市長選挙に立候補している。(41)★?

パラサイト3~7:★

パラサイト8: “食事中”にシンイチに殺され警察の手に入れたサンプル2となる。★

田村玲子: 「田宮良子」の改名。出産した。★

田村玲子の産んだ赤ちゃん: なんの変哲もない人間。

田村玲子が雇っているベビーシッター: 普通の中年女。

探偵: 田村玲子に雇われシンイチを観察している。




「惰性に流されるのは未来の映像(ビジョン)が見えないからです。
 悲観的な未来像を示して「そのうちこうなっちゃいますよ」と言って
 脅しながら効果を得ようというやり方もあるようですが、
 私はむしろ「こうすればこんなにすばらしい世界になるよ」と言って
 美しい理想郷(ユートピア)のビジョンを示したい」





(あなた一人を感じる力だよ。
 …他の誰にも
 村野って子にもできない特別な力なんだから。

 だからあなたも…あたしだけを感じて)







(ひょっとして気がつかないうち…
 おれ一人、気づかないうちとっくに…
 脳まで乗っ取られてるんじゃないのか…?)


やめろシンイチ!!

「血の色は…赤いな。
 一応は…」







「わたしは…“仲間”全体の未来の可能性のために努力している」

「時に田村さん、君の子供はどうなったね?」

「生きてるわ、普通に…。
 でも飼育にはある程度人間の手を借りないとだめね」







(ごく普通の高校生ねぇ…
 人間の観察力もたいしたことはないな…。

 しかし人間だからこそやれることも多い









そう言えば、このマンガ『寄生獣』、ハリウッドで実写映画化のニュースを聞いたのがだいぶ前だったような気がしたんだがその後どうなったんだろうなぁ…。

★【アニメ!アニメ!:『寄生獣』米ニューライン社実写映画化へ】2005年7月18日付け記事参照。

「『寄生獣』がハリウッドで映画化」 
アニマキシス:マンガ・アニメ関連ニュース一覧】2005年7月22日記事参照。


どうせアメリカーンが主人公になるんだろう、とか設定の制約がある高校生じゃなくて「大学生」になるとか、講談社の英語翻訳マンガは左開きにするために原画を全部裏焼きして出版した(*1998年当時)ため「ミギー」が「Lefty(ひだりー?)」になっているとか、もう何がなんだか…。

★【英語で!アニメ・マンガ:「清水崇監督正式に『寄生獣』ハリウッド実写映画版の監督として契約」】2005年9月21日付け記事参照。

一応監督は『呪怨』で実績のあるホラーの達人清水崇監督だって情報だったんだが、この岩明均の独特の“間”がどうなってしまうのかとか、アメリカ軍隊最高!のただのエイリアン駆除映画になるんじゃないかとか不安はいっぱい…。

ああ、ミギーのあの無機質な愛嬌を「ボクは人間を愛しているいいエイリアンだお」みたいに違う方向で単純化してほしくもなく、微妙な気持ち。

でも上映したら観に行くんだろうなぁ、自分。




この記事に対するコメント

chep.info/motercycle/…

☆Amberさま、いらっしゃいませ。v-273
>Hey! Nice site! Glad to read it.
| 2007-02-08 | Amber #VWFaYlLU URL [ 編集 ]
改めて削除させていただきました~。
【2007/02/10 08:41】
URL | こるち #- *編集*

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