小さなお茶会 ~じるこん堂へようこそ~

匂いの迷路をひげの指すとおり進めば 少々思わぬことに出くわしても辿りつける…らしい。

09« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.»11

このページの記事一覧

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 *  TB: --  *  CM: --  * top △ 

岩明均 『寄生獣』 全8巻 ③ 

久々にじっくり『寄生獣』を読んでみた。
忘れっぽい性質もこんな場合は役に立つ!?

もう何回も何回も読み返しているのに、いつも同じところで「うぐぐぐ…」と泣いてしまう。
同じところでアクションにどきどきする。
最後には主人公が平和な日常を手に入れると分かっているのに、同じようなところで自分の胸に穴が空いたような気分を味わう。

それが特にこの後半の第8巻なのです。
寄生生物の中でも研究熱心で知的(=生物的にも強い)だとされている「田村玲子」が、公園で警官たちに包囲された中、自らの死を知りながら周囲に攻撃を加えることなく、寄生生物と人間の中間であるシンイチに自分の産んだ子供(全くの人間)を託すという場面。

なぜ、この場面で泣けるのか?
もう何回も読んでいるんだけど、今でも分からない。
『寄生獣』第1巻から登場し、常にシンイチに心理的プレッシャーを与え続け、また物語のもう一人の主人公とも思われる位置で存在しつづけた「田村玲子」(*田宮良子)が岩明均のアクションシーンの中ではあまり動きのない、そしてその心理状態を雄弁には語らない、どちらかというと淡白な「演出」であっさりと死んでしまう場面でだ。

生物にはたとえ自分と同じ「種」ではなくとも、助け育て守ることがあるという。
しかし「種」が違う以上それは「遺伝子」の命令ではない。
また、同じ「遺伝子」を受け継いでいたとしても殺し殺される場合もある。
であるならば、生物が子孫を育て守るのは「種の保存」としての命令ではないのではないか…。
物語ではそれは「利己的遺伝子説」という説明を大学である教授が講義を行っているという場面で説明されている。

この宇宙からやってきた寄生生物と人間との戦いの物語のもうひとつのテーマは「母親」、あるいは「親と子供」の関係だと思う。

このマンガは連載された時、もともとは連載3回で終了する予定だったそうだ。
それが、いつの間にか単行本3巻まで…5巻まで…7巻まで…9巻まで…と延長していき最終的に「全10巻」という作者にとって一番長い連載となった作品だそうだ。
だから、もしかして連載如何によっては第8巻でのストーリーはまったく変わっていた可能性もある。
しかし、連載が進むにつれ、このマンガは思いがけず「地球と人間」とか「環境問題」という方向へ進んで行き、その一方で、小物探偵の倉森に代表される「小さな家族」にスポットがあてられている。
シンイチと「田村玲子」はまったく価値観の異なる生物でありながら、「家族」というものの概念の上で、心の中の他者には触れることができないような部分でお互いに何かしら共鳴したのだと思う。
多分私がおいおいと号泣する場面は、こういった他者と他者との共鳴に関わる部分かもしれない。

また、こういった奇想天外なストーリーを描くからといってその作者が奇人変人なわけでもなく、あとがきからは極めて常識的で「凡人」な印象しかないのも読んだ人は驚くかもしれない。
こういった物語が、大風呂敷を広げたような人物から出てくるわけではないというのもマンガを読む上でおもしろい部分だと思ったりする。

だって、田村玲子のあの衣装!(第8巻表紙参照)
冷静に観察すると、物語の山場のひとつだというのに、ダッサイ(失礼!)デザインの真っ白なリボンベルトのワンピースなのだ。
もちろん、これは後に銃撃戦で血に染まるための「演出」のひとつだろう。

しかしこれがこのまま実写になったら、

「今時そんなダセェワンピ着てるヤツァいねぇよ!」

と静かに突っ込みいれる気満々で構えてしまいますが、なにか?

でもですね、これが「マンガ」の中ではぜんぜん問題ないんですよ。
違和感ないんですよ。
それは、多分あのワンピのデザインも含めて、キャラクターの容姿、表情、画面構成、台詞、演出などあらゆるものが全て「岩明均」の世界としてそこにあり、その異世界に読む人がどっぷり入り込めるからなのだと思います。

作品が連載当時は、環境問題とか親と子供の関係についての問題はそう声高に叫ばれていた時代でもなかったと思うんですが、むしろ、今になって読み終わってから「うーむ」と様々な部分に思いを馳せることができる作品でもあるのかもしれません。



…とあえて触れずに済まそうと思っていましたが、寄生生物や連続殺人犯浦上の「食事」や「人間で遊ぶ」シーンはかなーりグロいです。
ほんと、モノトーンの黒い色が「血でべっとり」しているかのような妙な錯覚を起こすほど。

…でもそのグロいシーンも嫌いじゃない不思議…。




<作品メモ>
岩明均
寄生獣』
【講談社
アフタヌーンKC

寄生獣 (6) 寄生獣 (6)
岩明 均 (1993/01)
講談社

*詳細を見る


第6巻
アフタヌーン】 1992年(平成4年)7月号~12月号 掲載
1993年(平成5年)1月 初版発行
1994年(平成6年) 11月 第11刷版 
定価 500円(本体485円)

第33話 目撃者   3~
第34話 鉄とガラス   39~
第35話 名前に無頓着   77~
第36話 悪魔の面影   113~
第37話 食堂   145~
第38話 敵対   179~214

<登場人物> ★は寄生生物化済。

シンイチ(泉新一) : 主人公。ごく普通の高校生だったが、ミギーと生活しているうちに寄生生物のミギーに愛着を抱くようになる。

ミギー: シンイチの右手に寄生した謎の宇宙生物。好奇心旺盛で理性的。脳を奪い損ねたせいか人間を食べなくても生きていける。★

新一の父(一之): もと雑誌記者、現在はフリーライター。(45)

村野里美: シンイチと同じ高校女の子。お互い気になっているがパラサイト事件のせいで時々ギクシャクしてしまう。

パラサイトの「お仲間」: 田村玲子の働きかけもありシンイチの街の隣で大規模なコロニーを形成しつつある。★

*寄生生物(パラサイト)の特長*
「同類」の存在をお互いに感じとる能力がある。
半径約300m以内にいる仲間の脳波のようなものを感じとることができる。
特に「殺意」や「悪意」などの感情波は一番波長が長く探知されやすい。

倉森(探偵) : 田村玲子に雇われていたがシンイチの正体を知って解雇された。昔から「名探偵」に憧れているが基本的には小心者。

倉森の妻子 : 水商売系の仕事をしているがごく一般的な女性。(妻:陽子、娘:由美)

易者 : シンイチに「胸に穴を開けた相手にもう一度会え」とアドバイスする。

阿部くん : 倉森が臨時で雇ったアルバイト。まったくの素人ではないものの…。

三木さん」 : やや大柄でわりとハンサムだが妙に軽い。表情を研究しているだけあって表情豊かだがむしろ不自然。★




「その悩みが大きすぎちゃってさ…
 人が死ぬぐらいのことじゃ大して驚かなくなってんじゃないの?」


「そんな…そんなことはないよ」

「泉くんてすごく強い…
 ほんと強いと思う。
 それなのに…なんだかとても見ちゃいられないって思う時があるんだ。
 何かを…必死になって力でねじふせようとしてる」






「こいつの名前だけど“パラサイト”っていうとテレビとか巷のうわさで
 けっこう使われてるしまぎらわしいんで
 “ジョー”(あご)って呼ぶことにしたんだ。ぴったりだろ?」


「はあ…な、なるほど」

「ふん、名前なんざどーだっていい」

(そうだ…名前などはどうでもいい)






「クククク…」

 (笑っていたのかわたしは…。
 意図せず自然に笑いがこみあげてきたのは初めてだ

 あの人間の取り乱し方を見てたら…)

「ククッ」

 (顔の表情の方を忘れてたな…)

「フフフ…
 ホホホホ…

 ハハハハ
 ハハハハハハ


 アハハハハハハ

 アッハッハッハッハ、ハッハッハッハッハ

 アーーーッハハハハハハ







「あんた小物なんだから…
 小物は小物なりにこじんまりとね」


「ちっ亭主に向かって言うかね、普通」






「ハハハハ、そうか!
 仲間たち(寄生生物)に食われたか!!」


「く…」

「ほう…すごい! 空気まで震えているようだ」

「殺す!!」

うわあぁあああっ

「いま戦ったら負けそうだ!
 この子を盾に使うしかないな!」


うぎゃあああああああああ
 





寄生獣 (7) 寄生獣 (7)
岩明 均 (1993/07)
講談社

*詳細を見る


アフタヌーンKC
第7巻
【アフタヌーン】 1993年(平成5年)1月号~7月号 掲載
1993年(平成5年)7月 初版発行
1994年(平成6年)11月 第8刷版
定価 500円(本体485円)

第39話 刺客   3~
第40話 司令塔   39~
第41話 完全体   73~
第42話 小さな家族①   107~
第43話 小さな家族②   133~
第44話 性急に   163~
第45話 冷血の戦い   195~230


夢の中の化け物 : シンイチの夢に現れるミギーのイメージ体。★

若い女パラサイト : 「草野さん」と一緒になって倉森の妻子を殺害してしまう。★

初老の男パラサイト : 田村玲子を危険分子とみなしリンチに参加する。★

久保くん : 東福山警察署の署員。倉森の取り調べ担当。

山上さん : 同署員。

課長 : 東福山暑の警部。パラサイトの件を知っている。

平間さん : 北暑の警部補。この地域のパラサイト事件の担当責任者。

三田くん : 平間警部補の部下。






「一度に3匹なんてまいったぜ」

「その程度のこと 予測できないでどうする」

「ああ悪かったよ! どうせ俺はバカですよ!」





「あっちはミギーですってよ。
 ほんとにみんな呼び名に工夫がないっていうか」


「名前などどうでもいい。当分眠ってろ」

「…すごい!こいつ。
 3匹じゃなかったんだ!」






「わたしが生きるためにしたことだ。
 いいか?
 きみとわたしは協力関係にあるがあくまで違う種の生物なのだ。
 それぞれの種が持つ性質をなるべく尊重しあい、例えば
 自分の側の理念を押し付けあうことなどは極力さけるべきだと思う。
 そうした上で我々に共通する目的は何かと考えるなら、
 とりあえず“生きぬく”ということだ。そうだろ?」


「でも…ドロボーでしょ?」

「そうだよ」






「わたしの失敗は…
 探偵の処分をあなたたちに任せたことよ。
 こんなめちゃくちゃをやるとは思わなかったわ。

 特に探偵本人を殺さずその家族を殺すなんて、
 人間の性質をあまりに知らなさすぎたわね」







(泉くんの正体が急にわからなくなったから
 だからあたしだっていろいろ聞こうとしたんだよ…。
 どこにいるの…? ねえ…)

「無事なの…?泉くん…」







「倉森さん…かたきを!」

「かたき…?」

「はい」






 (不思議だ…おまえは不思議だ。
 この世界は不思議が多い…。
 なぜわたしは…。
 我々(寄生生物)はなぜ生まれてきた…?

 なぜ……?
)







「政府を見たまえ。
 どう対処すべきか未だにはっきりせん。
 みんな敵の正体がわからんからだよ。
 騒ぐべきか隠すべきなのか。

 敵は社会をひっくり返すゴジラ並の怪物かそれとも
 人ごみにまぎれたアマチュアのテロリスト程度の存在なのか…な。

 おかげで警察庁防衛庁さらに一部民間で同時に
 しかし別々の対策班ができてしまったというわけだ」







「我々(寄生生物)は人間に比べその行動・考え方が徹底して合理的であり
 単純明快であることから一糸乱れぬ組織作りもたやすいと思っていたが、
 ……とんでもない。
 それはわたしの大きな見込み違いだったようだ。

 しかしわたしを含め寄生生物それぞれがこれほど大きな個体差…
 というより個性を持ったということを、わたしはむしろ喜ばしく思う。

 この私刑についてなどは感動すら覚えるよ」






 「よっぽど手ごわいじゃないか

 探偵さん」








寄生獣 (8) 寄生獣 (8)
岩明 均 (1994/02)
講談社

*詳細を見る


アフタヌーンKC
第8巻
【アフタヌーン】 1993年(平成5年)8月号~1994年(平成6年)1月号 掲載
1994年(平成6年)2月 初版発行
1995年(平成7年)2月 第5刷版
定価 500円(本体485円)

第46話 となり町の公園   3~
第47話 人の子の親   37~
第48話 ただいま   71~
第49話 お見合いの実験   113~
第50話 凶器   145~
第51話 針路   177~212


警察病院の先生と助手 : 超能力によるパラサイト識別のテストをする。

浦上 : 凶悪な連続殺人犯。「バケモン」を見抜く特別な能力を持つ。

自称超能力者たち : 深見さん、中川さん。

山岸二佐 : 作戦部隊(内環)として敵の識別および実戦の指揮をとる。(外環は平間警部補)

局長 : 外環、内環のパラサイト殲滅作戦の指揮をとる。

東福山市役所内にいるパラサイトたち:広川の保護の下、市役所をコロニーにしている。★



お母様へ
 明日午後5時
 ひかり第一公園
 
 名探偵ホームズ




(何だ、この波長は…こんなのは初めてだ。
 たしかに田村玲子の“脳波”には違いないが…
 いままでの“仲間”でこんな変わった波を出すヤツはいなかった…
 いったいどういう“感情”なんだ…?)



「…わかるはずはねぇ…わかるはずはねぇだろうが…。
 それでもおれの味わった100分の1ぐらいは…

 きさまに!!





「だが…まさか化け物のおまえがな…
 ふ……ふへへへ

 おどろい…た…ぜ…」


「自分でも驚いているわ…」






「そして出た結論はこうだ。
 あわせて一つ、寄生生物と人間はひとつの家族だ。
 我々は人間の“子供”なのだ」


「な…なんだと、…何だと!? ふざけるな!!」

「まあいい…人間の感情では理解しにくいだろうからな」

 




 (まて 新一。
  ここで逃げられては困る…。
  どうすればおまえを…
  おまえという人間の心を…)



 新一…

「かあさん…」

「だまされるな、シンイチ! ワナだ!!
 思い出せ! 胸の穴を!!




「ずうっと…考えていた…。
 …わたしは何のためにこの世に生まれてきたのかと…。
 一つの疑問が解けるとまた次の…疑問がわいてくる…。

 始まりを求め…
 終わりを求め…
 考えながら ただずっと…歩いていた…。

 どこまで行っても同じかもしれない…。
 歩くのをやめてみるならそれもいい…。

 すべての終わりが告げられても…“ああ そうか”と
 思うだけだ」


「…」

「しかし…それでも今日、
 また一つ…疑問の答えが出た…」







「…悲しいのか?

 そうか…おまえのかあさん…
 死んじまったんだもんな…」


「うあああああ
 うあああああ
 ああああああ」


 (死んだ…
  かあさんが…)

  かあさん…





「ただいま」

「…おかえり」

 新一…?
 どうしたの?…新一。


「いま…
 とても悲しい夢を…」








(別に…
 別におれは自分のことをそれほど特別だと思っちゃいねぇ…。
 超能力なんかじゃねえさ。

 バケモンと人間とを見分けられる理由?
 うーん、そうだなぁ…

 “人間”で…いろいろ遊んだおかげかな)

(未知の生物ってモンがどんなことをするのか…
 多少は期待してたのによ、何のこたァねェ。

 おれのしてたことと大して変わんねえでやんの)


 








寄生獣 (9) 寄生獣 (9)
岩明 均 (1994/11)
講談社

*詳細を見る


アフタヌーンKC
第9巻
【アフタヌーン】 1994年(平成6年)2月号~1994年(平成6年)8月号 掲載
1994年(平成6年)11月 初版発行
1994年(平成6年)11月 第1刷版 
定価 500円(本体485円)

第52話 包囲   3~
第53話 口火   37~
第54話 制圧   61~
第55話 寄生獣   93~
第56話 首   127~
第57話 ヒーロー   165~
第58話 ミギー   203~238


山岸二佐率いる軍人部隊 : 警察の名を語って市役所を制圧。

東福山市役所にいる職員および市民 : 突然の包囲に困惑する。

パラサイトたち : 部隊の明確な指揮のもと確実に駆除されていくが…。★

部隊を含むの作戦の死者 : 53名。



「だが…我々はか弱い。
 それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ。

 だからあまりいじめるな」





「え…、あんたらあれが…
 人間の形に見えたのか?」


「…なんだと…!」




「もうしばらくしたら…“殺人”よりも“ゴミの垂れ流し”方が
 はるかに重罪だということに気づく。
 そして…もうしばらくしたら、我々という存在の重要さに気づき、
 保護さえするようになるはずだ。
 きみらは自らの“天敵”をもっと大事にしなければならんのだよ」


「やかましい!!
 黙って聞いてりゃ何様のつもりだ!このバケ物が!!

 市長だと!?笑わせるな!
 人間サマに指図するなんざ一億年早いんだよ!!」


「フン…だから人間どもは好きになれん。
 最後にそう開き直るのなら始めから飾らねばよい。
 環境保護も動物愛護もすべては人間の目安とした
 歪なものばかりだ、なぜそれを認めようとせん!

 人間一種の繁栄よりも生物全体を考える!!
 そうしてこそ万物の霊長だ!!
 正義のためとほざくきさまら(人間)!!
 これ以上の正義がどこにあるか!!
 人間に寄生し、生物全体のバランスを保つ
 役割を担う我々から比べれば、


 人間どもこそ地球を蝕む寄生虫!!


 いや…
 寄生“獣”か!








「ここ寒くない?
 うちおいでよ。

 なんか話そ。
 …ちょうど今日誰もいないし」


(フ…じゃあお言葉に甘えて…)
 …生命の危険を感じると本性が出る…。
 なんにしてもおれって情けないヤツだよな…。
 頭の中は「死にたくない」ってことばかりだ。

 生きたい…

 生きていたい…









 生きよう…! 何としても!!








「どうせ我々二人が力を合わせても勝ち目がないなら…
 いっそ力を合わせないでやってみないか?」


「ええ…!?」

戦は“兵力”より“勝機”だよシンイチ







(意識が薄れてゆく…。
 妙に眠い…。
 それなのに孤独感だけがくっきりと大きく…




 これが…
         






              死か…
)









寄生獣 (10) 寄生獣 (10)
岩明 均 (1995/03)
講談社

*詳細を見る


アフタヌーンKC
第10巻
【アフタヌーン】 1994年(平成6年)9月号~1995年(平成7年)2月号 掲載
1995年(平成7年)3月 初版発行
1995年(平成7年)3月 第1刷版
定価 500円(本体485円)

第59話 老婆   3~
第60話 覚悟   35~
第61話 異形   71~
第62話 朝   107~
第63話 日常の中へ   151~
第64話 きみ   181~
付記      226~230




美津代さん : 山奥に一人で住んでいる気丈な婆さん。もとは都会の街育ち。

田舎町の住人 : 都会からのゴミの不法投棄に悩まされている。住民が「後藤」に襲われてパニックになる。

夢の中のミギー : いつもと違うイメージで登場する。★

屋上にいたカップル : とばっちりで浦上に殺される。


ばか!! ふざけんな!!
 何が「おれの命を使う」だ! そんなこと軽々しく!
 あんた何様のつもりだよ!
 命を使うだって!? 笑わせんじゃないよ!
 あんたみたいなガキに何ができるもんか!」



「あんたには誰か心に…
 気に掛かる人はいないのかねぇ…。
 たとえ見ず知らずの相手でも一度関わりをもっちまえば
 放ってはおけない…それが人間てもんなんだ。
 それをあんたは…」


「…」

「まあいい…。
 あんたにあとどれほどの時間が残っているのかは知らないけど…
 でもできるだけ多くのことを考えを巡らせてみておくれ…。

 ものごとすべて投げちゃあお終いなんだからさ。
 どんなことがあろうとも、決してあきらめず
 臨機応変にね…」






 「後藤という名の…彼とは戦わないことだ。

 わたしが実験によりつくり上げた“か弱い「仲間」の一人”ではあるが
 …無敵だ」

 か弱い「仲間」の

 か弱い「仲間」の一人ではあるが

 無敵だ


(か弱い…? 無敵なのにどこがか弱い…)







「シンイチ…君は地球を美しいと思うかい?」

「…わからないよ。
 テレビとかできれいな景色は見たことあるけど」


「わたしは恥ずかしげもなく“地球のために”と言う人間がきらいだ。
 …なぜなら、地球ははじめから泣きも笑いもしないからな。

 なにしろ地球で最初の生命体は
 煮えた硫化水素の中で生まれたんだそうだ」







「つまりはそういうことなのさ。
 …お互い理解し合えるのはほとんど“点”なんだよ。
 同じ構造を持つはずの人間でさえ、例えば
 魂を交換できたとしたら、それぞれ想像を絶する世界が見え、
 聞こえるはずだ」







答えろ!
 おれこそが正常な人間だな!?
 
 ただ本能に従ってるだけのことだ!」



 おもちゃ(人間)は 簡単に…
        ぶっ壊れる…






ある日道で…

 道で出会って知り合いになった生き物が
 ふと見ると死んでいた。
 そんな時
 なんで悲しくなるんだろう。



そりゃ人間がヒマな動物だからさ。

だがな
それこそが人間の最大の取り柄なんだ。

心にヒマ(余裕)がある生物

なんとすばらしい!!





だからなぁ…

いつまでもメソメソしてるんじゃない。



 





最後に、ミギーがかなり「かわいい」と分かりきった部分も強調しておきます。


この記事に対するコメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
→http://ilovemannga05.blog39.fc2.com/tb.php/159-cdc89da3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。