小さなお茶会 ~じるこん堂へようこそ~

匂いの迷路をひげの指すとおり進めば 少々思わぬことに出くわしても辿りつける…らしい。

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荻上直子監督の『かもめ食堂』つながりで④ 

はまったーーっ!いいよ、いいよ!この映画!続けて2度観たよ。
(あれ!? 何気にもう9月も末じゃないですか)

Working dog presents(オーストラリア映画)の月のひつじ(日本公開2002年)

月のひつじ コレクターズ・エディション 月のひつじ コレクターズ・エディション
サム・ニール、ケヴィン・ハリントン トム・ロング パトリック・ウォーベートン 他 (2003/04/25)
パイオニアLDC

*詳細を見る



時代は1969年(昭和44年)7月アポロ11号の月面着陸に世界がどきどきしていた頃、舞台はオーストラリアは羊しかいないような片田舎の町パークス

アポロ11号計画といえばアメリカのNASAだけれど、その人類初の月面着陸を全世界に中継したのがオーストラリア(パークス)の巨大パラボナアンテナからだったとはあまり知られていない事実。
こるちもこの映画を観るまでそんなことはまったく気にしたこともなかった。
もう「アポロ=アメリカですよね」みたいな。

月のひつじ』という邦題とパッケージの少年と羊のファンタジックなデザインから、なんとなくレイ・ブラッドベリの短編小説みたいなSFちっくなファンタジー映画を想像して観たんだけど、これはその月面着陸をオーストラリアから中継したという事実をもとに作られた、実に浮ついたところのないしかし観終わった時に感慨深い爽やかさを味わえるすっばらしい!映画なのでした。(個人的にはものすっごいヒット!)
 
アポロ11号や月面着陸という題材といえばアメリカ映画ですよね?、なイメージなわけですが、アメリカ映画って時々げんなりするような表現が多いんだよなぁ。
何かトラブルがあるといきなり口汚く殴りあい罵り合いの喧嘩が始まったり、とにかく最終的には何がなんでも家族愛が一番!とか、必ず「悪役」は最後に「正義の味方」or「主人公」にめったくそに踏みにじられてやられて惨めに消えるとか、みんなで苦境を乗り切ったら誰彼かまわず抱き合って「ヴィクトリ~!!!!!」とか…。
それはそれで別に悪いことでもないけれども、「いちいち極端で大げさなのよ…」とつぶやきたくなる日本人のこるち。(あ、クリント・イーストウッドの『スペース・カウボーイ』は好きです~)




その反動か、このオーストラリア映画はとても日本人にもしっくりくる感情表現が満載のアポロ11号関係の映画で少々驚きの一品なのですよ。

もちろん任務を終えるまでの道のりにはトラブルもあるんだけど、その乗り越え方やリアクションが私の想像する「白人(英語圏の)」とはかなり違った印象だったの。
重大なミスをパークスの職員ミッチが犯した時も、「わーわー!」「わーわー!?」「わーわー!」バコッ!!…ととりあえず大騒ぎするというイメージのところでさらっと静かになって「…とにかくなんとかするんだ」と腹の内に怒りを鎮めて作業に専念する、とか、最大の難関を突破した時も、「やったー!!!」「わーい!わーい!」「ひゃっほうーーー♪」「いぇーーい!」ガッシリ!なぁんて抱きあうとかじゃなくて、「…やったな」「…ああ」「…よくやってくれた」「はい、あなたも…じーん」みたいに言葉少なくリアクションも少なく静かに握手してそれぞれが成功と達成感をじんわりと味わっている…みたいな余韻があったり。
台詞というか演出というか脚本というか、言葉は短いんだけど伏線も効いててものすごーく会話の流れが「洒落てるなぁ!」とうれしくなってしまいます。
よく、この映画の紹介で「ヒューマンコメディ」って謳ってあるんだけど、たしかに面白いんだけどこるちの中の「コメディ」とはちょっと違う気がするのよねぇ。
確かに「クスッ」と笑わせてくれるキャラもいるんだけど(カミカゼ兵学生のキースとかパークス警備員のH.クリークとか町長のボブと妻メイの漫才みたいな掛け合いとか)、でもあけすけな「ギャグ」という感じはしなくてなんかナチュラル~なトコロがこるち好みなのです。
日常生活でもこれくらいのユーモアで乗り切りたいなぁ!と感心した台詞が、風速25メートルの強風の中、軋むアンテナの衝撃に職員全員に緊張が走る場面でミッチが「…ジャニーンの車かも」とつぶやくトコロ。
真顔なのでしばらく「?」と観ているこちらは思うんだけど、映画の中のジャニーンのあの運転を思い出してしばらくしてから「ああ!そーゆー意味ねwww」と緊張の中にもクスリと笑いたくなる仕掛けがあったりします。

同じ英語圏の国でも「アメリカ人」と「オーストラリア人」(イギリス系)ではずいぶん感情表現が違うんだなぁ!(当たり前と言えばそうなのだけど)と目からうろこが落ちたですよ。
また劇中の音楽も同じように大げさでなくなんかイイ感じなのでサントラも是非!という感じです。

月のひつじ 月のひつじ
サントラ、ラッセル・モリス 他 (2002/06/26)
Project-T

*詳細を見る


=曲目=
1 : リアル・シング(ラッセル・モリス)
2 : ゲット・トゥゲザー(ヤングブラッズ)
3 : クラシカル・ガス(メイソン・ウィリアムズ)
4 : ラヴド・ワン(ラヴド・ワンズ)
5 : グッド・モーニング・スターシャイン(オリヴァー)
6 : ウィングス・オブ・アン・イーグル(ラッセル・モリス)
7 : 蜜の味(ピーター・サリヴァン・バンド)
8 : マスネ:歌劇「ケルビーノ」~何もないのなら(ドーン・アップショウ)
9 : メイン・タイトル -月のひつじ-
10 : 首相からの呼び出し
11 : ひつじ牧場
12 : 寄付金
13 : パークス
14 : ボブのテーマ
15 : グレンとジャニーン
16 : 世界が待っている
17 : アメリカ大使の到着
18 : ブラックアウト
19 : NASAに嘘を
20 : NASAとの交信
21 : アポロ11号を捜せ
22 : 短時間の授業
23 : アポロ11号の発見
24 : 風速25メートル
25 : ディシュを動かせ!
26 : 新世界着陸(オーストラリア少年合唱団・フィーチャリング・ティナ・アリーナ)
27 : パークスからの映像
28 : ハッピー・バースディ・クリフ




監督 : ロブ・シッチ(Rob Shich)

脚本・製作 : サント・シラウロ(Santo Cilauro)、トム・グレイスナー(Tom Gleisner)、ジェーン・ケネディ(Jane Kennedy)、ロブ・シッチ(Rob Sitch)

製作 : マイケル・ヒーシュ(Michael Hirsh)

ライン・プロデューサー : デボラ・コエイト(Debra Choate)

編集 : ジル・ビルコック(Jill Bilcok)

音楽 : エドモンド・コイ(Edmund Choi)

演奏 : メルボルン・シンフォニー・オーケストラ

セカンド・ユニットディレクター : サント・シラウロ


*サント・シラウロ、トム・グレイスナー、ジェーン・ケネディ、ロブ・シッチの4人はもともと地元メルボルンのラジオ番組で「Triple-M」という朝の番組で司会を務め、メルボルン一の人気番組に押し上げたという制作屋仲間。
1992年のTV番組「The Late Show」(コメディー系バラエティ番組らしい)では爆発的な人気を博しオーストラリアで一大センセーショナルを巻き起こした。
「Working Dog」という名は映画の製作・脚本・監督をこなす際のチーム名で、1997年製作の映画「The Castie」は10日間の撮影ながら20週で1,000万ドルを叩き出しオーストラリア一の興行成績を上げた映画となった。
以来10年以上の経歴を持つ製作チームなのだそうな。




=キャスト=
クリフ・ハクストン : サム・ニール(Sam Neill)
パラボナアンテナ基地の責任者。妻の遺志をついで、アポロ計画に参加している赤いカーディガンが似合う渋いオジサン科学者。

オーストラリアの升毅!?www。
升毅     サム・ニール

サム・ニールは同じくオーストラリア映画『ピアノ・レッスン』にも出演しているオーストラリアの地元人気俳優。


ロス・”ミッチ”・ミッチェル : ケヴィン・ハリントン(Kevin Harrington)
おおっぴらな性格の機械整備士。アンテナ操作担当。
NASAから来た職員アルのすかした言動がなにもかも気に入らないオージー。


グレン・ラサム : トム・ロング(Tom Long)
シャイなコンピューター技師青年。趣味は編み物の電子機器担当。
パークス一の美人・ジャニーンが気になるがデートに誘う勇気がでない。


アル・バーネット : パトリック・ウォーバートン(Patrick Warburton)
NASAから来た職員、いつもモノトーンのスーツにタイ。管制センターとの連絡役。
オーストラリアのカジュアルな仕事ぶりが気に入らないわけではないが、とにかく慎重派であるためミッチとは肌が合わない様子。


以上、パークスパラボナアンテナ基地科学者チーム。



ボブ・マッキンタイアー : ロイ・ビリング(Roy Billing)
パークスに巨大パラボナアンテナを独断で誘致建設した。
かつては”夢想家”と酷評されたがアポロ計画に参加できたことで鼻高々。
豪快で愉快な田舎の町の町長さん。


メイ : ジェネヴィーヴ・モーイ(Genevieve Mooy)
ボブの妻。秘密の話は次の日には町中に広がっている「内緒話はできないレモンな女」。
おしゃべりで躾けには厳しいが、夫の窮地には懐広く受け止める大らかさがある。


マリー : レンカ・クリパック(Lenka Kripac)
アメリカのニクソン大統領を「独裁主義者」と酷評したり、父親に「議員になったら徴兵制はなくしてよね!」と息巻く理想家?ボブの愛娘。
ヘンな兵学校生に好かれているが軍人は嫌いらしい。


ビリー : カール・スニール
アポロ11号の月面着陸計画に夢中の宇宙少年。ボブの息子。
パッケージの表紙になっております。


キース : マシュー・モーレ(Matthew Moore)
町長の娘マリーに首っ丈の「カミカゼ」兵学校生。元少佐で実戦経験のある町長を尊敬している。
マリー本人にはかなり嫌われている…が気にしないで何度もトライする精神は天晴れw


ルディ・ケラーマン : テイラー・ケイン
町の雑貨屋の店主でジャニーンのママ?。
町長ボブの妻メイとはおしゃべり仲間。


ジャニーン・ケラーマン : エリザ・ゾニート(Eliza Szonert)
パークスの職員へいつも差し入れを持っていくのはグレンが気になるかららしい。
運転は荒いが美人で気が利くいいコである。


H.クリーク : (?)
パークス天文台の警備員。
使命感をもって仕事をしているが愚直すぎてジャニーンには「ばっかみたい」と言われている。



オーストラリア首相 : ビル・ブラウン(Bill Brown)
オーストラリアがアポロ計画の一端を担うということで、羊牧場しかなかったパークスに国家的な期待を寄せる。


アメリカ大使 : ジョン・マクマーティン(Jhon McMartin)
人類初の月面着陸を全世界に中継配信するということで、パークスにアメリカ代表として表敬訪問しに来た町が受け入れる最大の重要人物。
小さな町がアメリカ国歌を間違えて演奏しても「ハワイ5-0の国歌も乙なものさ!」とユーモアも忘れない。



=ストーリー=

南半球最大のパラボナアンテナだという理由でアポロ11号計画の月面着陸のTV中継を任された小さな町パークス。
1969年7月、羊しかいないような小さな町は浮かれ、その日を迎えるのを待っていた。
しかしある日の停電によりアンテナ基地は月に向かうアポロ11号の位置を逃してしまう。
アポロ11号の位置を捕らえなければ音声もデーターも受信できず、月面着陸のTV中継もできないのだ。
月面着陸のTV中継は田舎町パークスの天文台にとっては一世一代の出来事。
NASAに正直に話せばアポロ11号の位置を教えてもらえるが、このままでは「パークスは位置測定もできないのか」と補助的な仕事に格下げされてしまうのは必至だ。
科学者としての意地で、NASAにミスを隠してしまったパークスの職員たち。
なんとしても月面着陸までにアポロ11号の信号を捕まえなければならない。
ギクシャクしていたミッチとアルも必死にその位置を測定するために協力しあう。

なんとか信号を補足でき、職員たちもトラブルを乗り越えてチームとしてまとまってきたが、待ちに待った中継のその当日、普段は穏やかな気候のパークスを風速25メートルの強風が襲う…。
直径63メートル、総重量1,000トンのパラボナアンテナは、その巨大さゆえに強風をまともに受けるとどうなるか分からないという弱点があった。

基地の責任者である所長クリフは、その決断を迫られる。
無理を押してアンテナを月に向けるか、職員の安全を考え、中継を他所に任せるか…。



ビル 「この強風ではアンテナは使えない。最初からパークスが中継できなくて残念だよ…」

メイ 「どこが中継しても関係ないわ、今はアポロ11号計画の一員として成功を祈りましょう。…シャツが出てるわよ、あーた」



アル  「"11"は幸運の数字だよ」

グレン 「…時には一歩踏み出す勇気も必要かと」

ミッチ 「あんたは男だ、そうだろ?クリフ」



町の住人もひとつになったその日、パークスに奇跡は起きるのか---?








オーストラリアには一度旅行で行ったこともあるので、なんとなく親近感もあります。
メルボルン(チーム・ワーキングドックの地元)は地味ですがイイ感じの街で、夜中にぷらっと出歩いていてもそう危険な感じがなく、比較的治安がいいというのが印象的でした。(夜に中華街をうろつかない方がいいとは忠告されましたが…)

メルボルンでは「藤原とうふ店」ロゴ入りまんまハチロク(トヨタのAE86でしかもパンダトレノ)が走っていてびっくりしたり、お店で買い物中クレジットカードを出すとレジのオネエサンが「カワイイ!カワイイー!!」と日本語で話しかけてくれたり(私のことではなく、クレジットカードにスヌーピーかなんかのキャラクターが描かれていたせいだと思われ)、MOTO-GPのレース観戦が目的でメルボルンまで行ったわけですが、駐輪場と化したフィリップアイランドのだだっ広い牧場がビッグバイクで埋まっていたのにたまげたり、なかなか印象深い土地でしたよー。

フィリップアイランド駐輪場(牧場)にて


そういえば先日のMoto-GP(もてぎ戦)では、目下5連覇の王者V.ロッシ(28)を押さえ、この日本でオーストラリアの新星レーサー、ケーシー・ストーナー(21)が年間チャンピオンを手にした歴史的なレースでありました。今期なんかドゥカティが強いなぁ!またレギュレーションが変わったのだろうか。
解説がノリックと辻やんだったので楽しかったからまあよいか。
坂田もいたらもっとよかったけど…。(ああ、すっかりあたしの中でGPの時代が止まっている…)

★【MotoGP:ストーナー悔しい6位も年間王者決めた! サンスポスポーツニュース:2006年9月24日更新記事

日本戦で日本人レーサーが入賞できなかったのは残念ながら、オーストラリア繋がりでなんとなく^^;ほほほ。

後はエアーズロックケアンズにしか寄らなかったので、今度行くときはパークスという町の南半球最大のパラボナアンテナを見に行きたいなーと思います。



★【パークス電波天文台訪問記:2002年12月

やっぱりこの映画でずいぶん有名になったんですね~!>パークス
うんうん、観た後で「パークスの天文台に行ってみたい!」って思いましたもん。




つーか、『かもめ食堂』→『バーバー吉野』→『恋は五・七・五! 』→『笑う大天使(ミカエル)』→『キッチン・ストーリー』→『ジェイミーズキッチン』→『月のひつじ』でなんで繋がっているのか!?


それは原題が『THE DIHS』(お皿)だったからw。
*「DISH」はその形状が「お皿」みたいなことから来たパークスのパラボナアンテナの愛称です。

ちなみにこの映画の冒頭、老人クリフ(サム・ニール)の老け顔メイクを担当したのは「Noriko Watanabe」(ノリコ・ワタナベ)という日本人女性のようです。(日系かも?)
エンドロールにもご注目あれ!

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