FC2ブログ

小さなお茶会 ~じるこん堂へようこそ~

匂いの迷路をひげの指すとおり進めば 少々思わぬことに出くわしても辿りつける…かも。

02« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.»04

このページの記事一覧

原恵一監督 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』 



もう…気がついたら年末も終わって新年が始まっておったよ…。
おお、初雪だし。

あけましておめでとうございます~。
地味に掃除したし注連縄と鏡餅も飾ったからもぉいいやとのんびり過ごすお正月。




さて、年末年始と言えばなんとなく「時代劇」
たしか10時間ぶっちぎり大河ドラマもあるんだよね?
TVの大型大河ドラマでも戦国時代のものは数あれど、時代劇で感動したことはあんまりない。
最近の映画では結構おもしろいものもあるし『椿三十郎』とかおもしろそうと思うけど…、ここでお勧めしたい「時代劇」はもう6年前になるけどスーパー(エロ)園児主演映画、

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』!!



kureshin2002appare.png映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
(2003/11/28)
臼井儀人、矢島晶子 他

*詳細を見る




クレヨンしんちゃんの映画の『オトナ帝国』と『戦国大合戦』はよくセットで語られていて、おもしろいおもしろいと言われていたので「ほんとかよ~?」と半信半疑で観てみたら、


だまし討ちのようにほんとにおもしろかったーーーーっ!!!


この2作品の監督(脚本?)は原恵一という同じ監督だったようだ。



kureshin2001morethu.png映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
(2002/03/25)
矢島晶子、ならはしみき 他

*詳細を見る



クレしんの『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』は昨今大ヒットの『ALL WAYS 三丁目の夕日』(1、続)にも負けない懐かしさ爆裂映画です。
昨今のレトロブームのさきがけがこのクレしん映画だというのもあながち嘘とも言い切れないのでは!?と唸らせるものがありました。



◆監督 : 原恵一

2001年(平成12年)
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

2002年(平成13年)
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦

この2作品は各方面で絶賛され、特に日本PTA全国協議会の子供に見せたくない番組ランキング常連でもある『クレヨンしんちゃん』で文化庁から評価を受けたことも話題となった。

by wiki






おしり出して「ぶりぶり~」と言ってるあの二等身アニメ体型のガキ映画で大のオトナが感動するかよ、と高をくくってなんとなく観てたら、最初のものの数分、エピローグでぐわっと心を掴まれてしまったのがこの『アッパレ!戦国大合戦』。
正直、生半可な時代劇よりもリアリティを感じたのは予想外でびっくりした。
そういえば、どっかの外国人もうっかり観てティッシュにまみれて泣いていたって話があったっけ。

この「リアリティ」というものをあの映画のどこに感じたのかといわれるとちょっと迷う。
だって、しんちゃんが劇画タッチになったわけでなし、実写とはほど遠いキャラクターの線画だし。
昨今流行の3Gアニメにあるような色のグラデーションもほとんどなかったと思う。(少しあった?くらい)

ただ、冒頭のエピローグで「おお!?」と思ったのが、お姫様が泉のふちに座って手で水をすくう時の仕草で、着物の袖をぬらさないために両腕をスッと一度上げて袖をひじのところに溜めるところ。
あと、立つ、座る、裾を裁く、刀を抜く、構える、歩く…そういった何気ない仕草のひとつひとつに「着物を着ていた世界」のちゃんとした理由があって、二頭身アニメ体型のしんちゃんがちょろちょろと動き回って「カンチョウー!!」とかやってくれちゃってるのにも関わらず、タイムスリップした先の過去の世界に「リアリティ」を感じさせてくれるような気がする。

あと、戦国時代という大昔の過去の世界の矜持、「何を大事と思い、何を守るべきものと知るか」ということが、さらっと彼らの日常の中で日常の言葉で表現されている、そんな気がした。




kureshin2002appare01.png





もちろんTV時代劇のずばっと「見得」を切るシーンも「これぞ時代劇!」という醍醐味があってそれはそれで好きなんだけど、イマイチやっぱり「舞台の上の時代劇」という雰囲気で、誰が作っても同じ雰囲気になっちゃってる気がするのだけど、あのクレしんアニメ映画の中の「時代劇」には人々の生活の匂いがそこはかとなく漂ってくるんだよ。
あのなんとなく漂ってくるって生活感、人生観、雰囲気を作るのが上手い監督さんなのかもしれないなー。

映画を観て感じることは人それぞれだと思うけど、あの映画は「生きること」や「やさしさとは?強さとは?」といった難しく考えれば難しく考え込んでしまうようなことを、アニメならではの勢いでさらりと軽やかに、そしてお子様相手だからって子供騙しではなくしっかり表現してあるところがすげぇな…と。(感動)


アニメの脚本がおもしろかったってのはもちろんあるんだろうけど、全編に散りばめられた細やかな仕草や、さりげないセリフにも注目して観てほしいと思う。









<後年追記>


2002年(平成14年)4月劇場公開、クレしん映画第10弾!(映画化して10周年記念でもある)

★【「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」 予告編




制作当時はその内容について、やはり各方面から反対意見もあり悩んだと言う原監督。
しかし最終的な決定打は、原作者(故臼井儀人氏:2009年9月訃報、享年52歳)の「しんちゃん映画を新鮮な気持ちで観たいので任せます」と言う言葉があり、後押しされこのままの脚本で映画にすることができたとか。

★【『オトナ帝国』『戦国大合戦』結末違う可能性あった…映画救ったしんちゃん作者の一声】シネマトゥデイ*2017年(平成29年)4月9日記事より。

監督と原作者の意向が見事に一致してあの名作アニメが誕生したのですね。

改めて、監督、臼井先生、
素晴らしいアニメ映画をありがとう・゚・(つД`)・゚・!
遅まきながら、原作者故臼井儀人氏のご冥福をお祈りします。






監督さんは、後にその時代劇のリアリティーにおける秀逸さを生かして、杉浦日向子原作の『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』2015年(平成27年)を制作している。
やっぱり大好きな監督さんです。

★【『百日紅~Miss HOKUSAI~ 』予告編 | Miss Hokusai - Trailer




2016年(平成28年)海外リリース用公式トレーラー『Miss Hokusai』
★【Miss Hokusai Official US Release Trailer (2016) - Animated Movie




 Edo,Japan 1814



変ちきなジジィがおりましてさ、
There's this nutty old man...

120畳敷の紙に大達磨を描いてみたり
He painted a huge Dharma on a huge sheet of paper.

かと思えば、
And on the other hand,

米一粒にスズメを2羽描いてみたり。
he drew a pair of sparrows on a tiny rise grain.

鉄蔵でお分かりなくば、絵師”北斎”、それならばお分かりかい?
His mane is Tetsuzo.
But maybe you know him as "Hokusai" the painter?

その変ちきが、おれの父ですのさ。
That nutty old man is my father.




  ”SHINES AS AN EXAMPLE OF
   ONE CREATIVE SOUL
   PAYING TRIBUTE TO ANOTHER! ” - VARIETY -




オメェもそろそろ自分の絵を描いたらどうかってな。
It's about time you did your own paintings.




  ”A WORK OF
   BEAUTY AND INTELLECT!”
   - SCREEN ANARCHY -




出てけ!
Get out !



人は描けてるが、どうも色気がない。
You draw people well, but no sensuality.


あの馬鹿、知りもしねぇくせに描くからボロを出すんだ。
How can she know, she has no experience.



よう! 姐さんどうした?
Hey! What's up, honey?


そもそも嫁入り前の娘にこんな絵を代筆させる北斎先生が…
Miss Hokusai shouldn't ask a young maiden to do this job…



   ”GORGEOUS!
    A SMALL POETIC WONDER!”
    - THE HOLLYY WOOD REPORTER -




病人が怖いのか!?
Her sickness scares you!?

鉄蔵は弱虫だから病気が怖いのさ。
Father fears sickness because he's weak.


 
地獄絵が真に迫ってたから。
Her painting really struck a nerve.



おい、その屋敷とやらへ案内しな。
You better let me fix it.

今度はボヤじゃぁ済まねぇぜ。
Next time, it could be worse than a fire.




料理はしない。掃除はしない。
We don't cook. We don't clean.

ゴミが溜まったら引っ越しゃあいい。
It get dirty, we move.

オヤジと娘で筆2本、箸4本あれば、どこへ転んだって食っていくさぁ。
With two brushes and four chopsticks, we will get by anywhere.




この記事に対するコメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
→http://ilovemannga05.blog39.fc2.com/tb.php/208-c6dce323
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)