小さなお茶会 ~じるこん堂へようこそ~

匂いの迷路をひげの指すとおり進めば 少々思わぬことに出くわしても辿りつける…らしい。

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ベルギーへの旅 ⑦ スカールベーク後編 

スカールベーク墓地
Cimetière de Schaerbeek

墓地の第16区02部にある26番目(お墓番地)にルネさんとその妻ジョルジェット・ベルジェさんが眠っています。



さて、前編に続きやっと辿り着きました!スカールベーク墓地。

うう、長い道のりだったよぅ。(>⊥<,)
しかしデカイ墓地だな。お、なんだか受け付けみたいな小屋がある。
管理人室みたいなものかな。あ、誰かいる。
ちょっとお墓の場所を聞いてみよう。



「すいませーん、あのー」

管理人らしきヒトは腰の曲がった、いわゆる魔法使いのおばあさんのような風情。
フランス語?しか分からない様子でしたが、ほとんど日本語で聞いちゃいます!

「ルネさんのお墓、どーこですか?
私、ルネ・マグリット、さんのお墓を探しています」


おばあさん、英語訛りの日本語を聞かされて「?」という表情をしていたが、ガイドブック代わりの『美術手帖』に乗っているルネさんのお墓を見せてみると、しばらく考え込んでぱっと顔を輝かせました。



はっ!
「マァーーグリット!?
ルネ・マァーーグリット!! まああ!」
\(°∇°)


コクコクと頷くと、こっちへいらっしゃいと小屋の中へ招き入れてくれました。



部屋には狭いながらも小さな絵が飾ってあったり、おばあさんの居心地のよい風にしつらえてある様子が伺えました。
お食事中だったのか、テーブルの上のかわいらしいまな板に、大きな切りかけのチーズが載っています。
ストーブの上にはお茶を飲むためのヤカンからゆるく湯気が出ていたり、編みかけの編物や生けてあるお花などあり、妙に落ち着くお部屋です。
いいねぇ、小さくて落ち着くお部屋って。



おばあさんはお墓台帳のようなノートを取り出し、顔を近づけて探してくれてます。
「マァーグリット、マァーグリット…、マァーグリット…あったわ!!ここよ!」

お墓台帳を見て、簡単に場所をメモします。
どこから来たの?と聞かれたようだったので、日本から来たと英語で答え、

「アイラブ、ルネ・マァーーグリット!」

とおばあさんの発音を真似ると、びっくりしつつなんだか嬉しそうでした。
おばあさんのニコニコした顔にこっちまでにこーーっと笑顔になります。
2時間歩いた疲れが吹っ飛びます。
ありがとうと言って握手をし、小屋を出ました。

おばあさん、小屋の外に出て墓地の大きな門を示して
「入ったら右の方の道を行くのよ」
と教えてくれたようです。

「ありがとう!メルシ・ボークー!」
これくらいのフランス語は知っているとも。



さて、このスカールベーク墓地、管理人小屋と道路をはさんでばかデカイ駐車場があり、その駐車場の向こうに大きな門があります。
平日だからなのか広い駐車場にはほとんど車がいません。
しかしベルギーにも四九日とか法要とかお彼岸とかお盆みたいな供養の仕方ってあるのかしらね?ないか、仏教じゃないし。
…なんて考えながら、てくてくとその駐車場を歩いていると、駐車場の右の方になにやらバス停のようなモノが見えました。
時刻表もあるみたいだし、もしかして帰りはバスで帰れるかも(°∇°)!?とバス停の方へくくくくくっと方向を変えた時…。












o( ̄□ ̄)o「 N O ーーーーーーー !! 」

背後から駐車場に響き渡る魔法使いの声…。
び、びっくりして振り返ると、おばあさんが

お墓はそっちじゃなくて、あーちーらーーーーっ!!

と腰の曲がった身体で両腕をぐるんぐるん振り回してゼスチャーしています。



おばあさん、こるちが指示を勘違いして「右」へ移動したと思ったのでしょう。

「ありがとう!メルシ・ボークー!
でもねー、あのねー、バスのねー、時間をねー…」

バス停を指差し時計を指差し、とゼスチャーで返事します。
お墓の場所は分かってるよー、と勘違いではないことを示そうとしました。

大丈夫!と手を振りいったん軌道修正して門の方を向くと、おばあさんが安心したように小屋の中に戻ったので、またバス停へ移動し始めました。
すると…。










「 N O ーーーーーーー !!
C o m e  B a ーーーー c k !! 」


「ひぃ~!」(°∇°∥




ええ、おばあさんがぐるんぐるんとスゴイ勢いで腕を振って一生懸命件に軌道修正させようとしてくださったので、こるちもスゴイ勢いで方向転換し、駐車場の真ん中でぶんぶん腕を振り回し、

「メルシーーー・ボーーーークウ!」\(°∇°;∥

と叫びながら墓地の門に走りました。
途中、おばあさんが小屋に引っ込んだらまたバス停に戻ろうかとちらりと振り返りましたが、おばあさん、あんたが門の中へ入るまではきっちり見守るわよ!と外でずっと見てるものですから、とうとうバスの時刻表を確認するのは断念しました…。
ええ、ええ、分かっています。
おばあさんが親切で見張って…見守ってくれているのだと。

門の中に入って手を振ると、やっと安心したのかおばあさんは小屋へ戻りました。
門に入ってから、おばあさんが小屋に入ったのを確認し、もう一度バス停へ行こうかとも考えましたが、バス停はこの広い駐車場の向こう側。

おばあさんに見つかったら、きっとまた心配して小屋から飛び出してくるに違いない…。



ま、いいか。(T∇T)とほほ。
だってあんなに心配してくれてるんだもの。

ルネさんのお墓がまた、広くて教えてもらったのになかなか見つからず。
でも、なんとか無事にお花を手向けてお祈りできました。合掌。








さて、お墓参りの後でバス停に向かいます。

時刻表を見てみると…








終バスが出ちゃったーーーっ!?
がびん(°≡°;!!マジっ!?


はうぅううう!やっぱりあの時時間を確認していればっ!!
痛恨の極み。帰り道、どうしよう…。




とベンチに打ちひしがれて座っていると。














ブロロロロロ…。
ん?バスの音?





んん?なんかこのバス、行き先セントラルになってないか?
あれ、もう出ちゃったはずのバス?



はっ!
時間遅れてた来た!?この終バス!!

うわーん!(:∇;)!!マジっ!?



転がり込むようにバスに乗り込み、信じられない気分でブリュッセルのセントラルに到着。
まるで魔法のような時間でございました。
ほとんどどこでもドアー(´∇`)/な気分とでも申しましょうか。





きっとさんざん歩いたので、ルネさんからのご褒美に違いない。
それとも、魔法使いの粋な計らい?(笑)
うん、それにしても異国の地での素朴な親切は、ほんと旅人にはありがたいものだと実感します。




*教訓 : ご利用は計画的に!
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この記事に対するコメント

こんばんは!親切なおばさんでしたねー。
もし、時刻チェックを断念せず、もう一度バス停方向へ歩こうとしていたら、今度は手を引かれて、お墓まで連れて行かれていたかも?(笑)
【2006/03/11 23:26】
URL | yosshy #.vjKhiP6 *編集*

☆yosshy様、いらっしゃいませ~。
ははは、ほんとびっくりしましたよ。背後から叫び声が聞こえた時は。しかし、フランス語なんてほとんどできなくてもなんだか意志が通じ…てないか(^^;いやいや、相手が言わんとしていることは分かるから不思議でしたよ。
いつかイターリアにも行ってみたいです。ポンペイとか。
【2006/03/13 20:04】
URL | こるち #- *編集*

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